唐辛子の呼称そんなに?

以前食の雑誌を主幹していた時に、日本全国の唐辛子を一覧にして

誌上で紹介しました。その時にわかったことは

なんと北(北海道)から南(沖縄)まで各地に生息、それも色、形、大きさ、

つき方、辛さ、味など様々でした。

そして唐辛子の表現(呼称)も地域で異なり、様々でした。

今回、山本紀夫氏の著書「トウガラシの賛歌(237頁)」に

それを集大成した記事が載っていました。原典は日本植物方言集成、

琉球列島植物方言集、日本の食生活全集。それを山本紀夫氏が作成したものです。

その記述によると日本には、

1)とうがらし系 2)なんばん系 3)こしょう系 4)からし系 に大別されています。

1)とうがらし、とーがらし、とがらし、とんがらしなど。
特に太平洋ベルト地帯だそうです。

2)なんばん、なんば。
特に北海道、東北、上信越、茨城、千葉、神奈川、山梨、長野、愛知、岐阜、滋賀、鳥取、
島根の一部だそうです。

3)こしょう、くしょ、くーすなど。
主に九州、沖縄、新潟、長野、岐阜、京都、兵庫、島根、岡山、山口の一部だそうです。

4)からしなど。
広島、愛媛、高知、長崎、大分の一部、東北、上信越などでも。

ポルトガルの宣教師から種を渡された九州の大友宗麟、日本各地のキリシタン大名は

初め鑑賞用として。やがて日本各地で栽培、もともと交雑性旺盛な植物唐辛子は

各地で多様な姿形になり繁栄した様です。

日本にない植物で、各地で一番馴染みやすい呼称になったのでしょう。

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