2021.04.05
内藤とうがらし
唐辛子、緑が赤に変化?
そうなんです。
自分で栽培するとよくわかります。
5月に苗を定植、白い花が咲き、やがて7月には緑の実が
付き大きくなります。
夏の太陽で緑色の実が叙々に黄色、オレンジ色に
8月には赤く、さらに赤が深く濃く、数ヶ月で唐辛子の実が
綺麗な色に変化してきます。
よく小学校で唐辛子の栽培、育成、収穫、食育の学習を
実施しますと必ず「なぜ色が変化するの?」と質問が出ます。
小さい子どもさんに科学的に根拠だて解説するのは難しいです。
一般にミカン、カキ、イチゴなども同じ原理、これを例にして
わかりやすく説明しています。
緑はクロロフィル成分が豊富状態。光合成によってこのクロロフィル成分が
分解され、カロテノイド成分が増し、一般的に果実は黄色、オレンジ色に変わる。
更に太陽の日差し、気温の変化でカロテノイド成分が弱くなり、
今度はアントシアニン成分が増え色が赤色に。更に成熟がますにつれ
濃い赤、深みの赤に変化していく。
なお、唐辛子の赤色には抗酸化物質(カプサンチン)が含まれています。
現在高校生の研究班と唐辛子の赤について、課題ごとに深い研究実験を
実施しています。
唐辛子の味覚研究も。
青唐辛子、赤唐辛子、乾燥唐辛子ごとに成分分析をして
その特質を抽出する研究です。興味ある人は一報ください。
色の研究は多彩、多様、まだ専門家の中でも未知の領域が多く魅力的です。
メルマガ 唐辛子・タネ爺の独り言 引用